起業をするためには、どんなビジネスを始めるのかというアイデアが重要ですが、「起業したいが、具体的なアイデアがなかなか思い浮かばない…」という悩みを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、起業アイデアのヒントの見つけ方から起業アイデアの出し方・考え方のコツ、成功する企業アイデアのポイントなどを解説します。
また、1人起業や0円起業、女性の起業におすすめの起業アイデア、さらに海外で人気の起業アイデアもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
実は、何かビジネスを始めたいけど起業アイデアが思いつかない人が多い
実は、何かビジネスを始めたいという気持ちがありながらも実際にどのようなビジネスを始めるべきか、起業アイデアが浮かばないという悩みを抱えている人は多いです。
現に、全く何もない状態から新しいアイデアを出すと言うのは難しいもので、起業するリスクや周りの環境を考えずに新しい発想を生み出すことは至難の業とも言えるでしょう。
加えて、自分が提供できる新しい価値を見つけることも簡単なことではありません。
独自のアンケート調査では、8割近くが起業したい業種さえ決まっていないという結果に
実際に、弊社(株式会社じげん)が行った現在仕事をしていて開業への関心が高い231人を対象にしたアンケート調査でも、「今現在も仕事を続けている理由」として「辞めた後の計画がまだない」と回答した割合が全体の30%と二番目に多いことが分かっています。
また、「どの業種に興味がありますか?」という問いに対して「まだ分からない」と回答した割合は14%で、「複数の業種に興味がある」という起業したい業種が絞れていない割合を含めると79%と、起業願望はあるものの具体的な計画や業種が決まっていないという方が多い結果になりました。
ですが、起業アイデアが思いつかないときでも、適切な手法や考え方を取り入れることで、新たなビジネスチャンスを見つけることができるので、ぜひこれからご紹介するヒントの見つけ方や考え方のコツなどを参考にしてみてください。
起業アイデアのヒントの見つけ方
起業アイデアが思いつかないときには、まず起業アイデアのヒントを探してみましょう。
具体的には下記の方法が挙げられます。
- 自分の趣味や特技を深く突き詰める
- 自分が「不便だ」と感じていることにフォーカスする
- 「他人が抱えている悩み」を考える
- 既存ビジネスの改善点を考えてみる
- 日本や海外で成功しているビジネスを真似する
自分の趣味や特技を深く突き詰める
自分の好きなことをそのままビジネスにできれば、同じ事業に長年取り組んでも飽きずに続けられます。
また、得意分野で起業するとスキル面でアドバンテージを築けるため、起業アイデアを考える際にはまず趣味や特技を突き詰めることから考えてみましょう。
たとえば、料理が好きであれば飲食店、ネットサーフィンが好きであればWeb制作のように、一見すると起業と関係がなさそうな趣味・特技であっても、突き詰めると立派なビジネスになることがあります。
自分が「不便だ」と感じていることにフォーカスする
日常生活で生じる「不便だ」「困ったな」などの感情は、起業アイデアのヒントになり得ます。
これらの悩みを解消できるビジネスを立ち上げれば、思わぬ高収益を得られるかもしれません。
そのため、起業を思い立ったらアンテナを張り、日常生活に潜む不便や不満を探してみましょう。
これまで特に不便を感じていなかった方も、毎日を意識して過ごすと何かしらの不便・不満を発見できるはずです。
「他人が抱えている悩み」を考える
家族や友人など、「他人が抱えている悩み」に目を向ける方法も起業アイデアを見つけるための一つの手です。
他人が抱えている悩みは、そのまま商品・サービスのニーズにつながる情報なので、アイデアが行き詰まったら積極的に周りの人を頼ってみましょう。
また、その際に「誰から聞いたか?」をデータ化しておけば、将来的に商品・サービスのターゲット層を見極める際にも役立ちます。
既存ビジネスの改善点を考えてみる
起業アイデアを考える際に既存のビジネスを参考にする場合は、そのビジネスの改善点を考えるとブラッシュアップできる可能性があります。
また、最新の技術をとり入れたり、他分野のビジネスと組み合わせたりすれば、これまでにない斬新なビジネスモデルが誕生するかもしれません。
そのため、世の中の商品やサービスに目を通すときには、常に「改善できるポイントはないか?」という視点をもつことが大切です。
日本や海外で成功しているビジネスを真似する
日本や海外ですでに成功しているビジネスを真似する方法も、立派な起業の形です。
成功したビジネスモデルにはすでに市場での実績と知名度、ニーズがあり、それを模倣・改良することでリスクを低減しつつ、自分のビジネスを立ち上げることができます。
ただし、単にビジネスモデルを真似するのではなく、そのビジネスが成功した理由をきちんと分析しなくてはなりません。
成功の要因を把握しておかないと、必要な経営資源を過不足なく揃えることが難しくなるので、調査や分析は欠かさないようにしましょう。
実際にどのようなビジネスが成功しているのか、起業アイデアの事例を日本と海外でそれぞれご紹介しますので、こちらも参考にしてみてください。
日本で成功している起業アイデアの事例
企業名 | 概要 |
株式会社コンプ | 石油化学の研究者として働いていたとき、研究に没頭しすぎて食生活が偏り体を崩した経験から、人に不可欠な必須栄養素を配合した完全色「COMP(コンプ)」を企画販売。 |
ecbo株式会社 | 法人外国人からコインロッカー探しを頼まれた際に見つからなかった経験をもとに、荷物を預けたい人と荷物を預かるスペースを提供したい人をつなぐ「ecbo cloak(エクボクローク)」を提供。 |
株式会社コードミー | 香水会社での開発経験をもとに、ITで香りをパーソナライズするサービス「CODE Meee(コードミー)」と企業向けの香りのマーケティング支援を提供。 |
軒先株式会社 | 使われていないもったいないスペースを有効活用するためのマッチングビジネスとして、貸しスペース予約サービスの「軒先ビジネス」と空き駐車場予約サービスの「軒先パーキング」を提供。 |
株式会社カミナシ | 航空会社のアウトソーシングを請け負っていた実家の会社で紙のチェックシートが多く使われていることに気づき、ミスや業務負担の軽減のために「カミナシ レポート」や「カミナシ CountAI」などのペーパーレスビジネスを展開。 |
株式会社スマイルワークス | ベンチャーや外資系、国内の大手企業での勤務経験を通して会社の運営に疑問を持ち、正確性や煩雑な作業の効率化を図るためのクラウドERPシステム「スマイルワークス」を提供。 |
海外で成功している起業アイデアの事例
企業名 | 概要 |
True Link Financial, Inc. | 金融とIT技術を組み合わせた「フィンテック」が注目されるなかでお年寄りの金銭管理に需要があると考え、お年寄りの資産をデジタル管理する「True Link」を提供。 |
Zappos.com | 当時、靴のネット販売では珍しい送料は発送・返送(返品)も無料、365日返品OKなど顧客ファーストなサービスを提供。脅威に感じたAmazonが買収したほど熱狂的なファンも多い。 |
Carnegie Mellon University | ロボットによる不正アクセス防止のため、Web決済などをする際に画像(コンピューターが読み取りに失敗した画像ファイル上の文字)を表示して文字を入力させる「reCAPTCHA」を提供。Google社によって高額で買収されている。 |
Maker's Row | ものづくりのアイデアを形にするための試作品を予算や理想通りに作ってくれる業者が見つからないという起業家と工場とをつなぐプラットフォームを提供。 |
Wise(旧TransferWise) | 海外送金の手数料の高さに注目し、安い手数料で海外送金ができるサービスを提供。 |
起業アイデアの出し方・考え方のコツ
では実際に起業アイデアを考えるとき、何から始めれば良いのか、どのようにしてアイデアを具体化すれば良いなどの課題に直面する方も多いでしょう。
そこでここからは、起業アイデアの出し方・考え方のコツをご紹介します。
- できるだけ多くの起業アイデアを出す起業アイデアを書き出す
- 起業アイデアをアウトプットする
- 起業アイデア同士を掛け合わせる
- 地域やサービス・商品の対象範囲を限定する
- 困っている消費者の声を聞く
- トレンドを意識する
- シミュレーションしてみる
- 本やイベントなどで情報を得る
- SNSを活用する
できるだけ多くの起業アイデアを出す
まずは、できるだけ多くの起業アイデアを出すことが大事です。
アイデアが多ければ多いほど、より良いアイデアにたどり着く可能性が高まります。
また、数多くのアイデアを出すことで、意外な組み合わせや新しい視点が見えてくることもあるので、思いつく限りのアイデアを出してみましょう。
最初から完璧なアイデアを求めるのではなく、とにかく数を増やすことに焦点を当てます。
起業アイデアを書き出す
考えた起業アイデアは、すべて書き出すようにします。
頭の中で考えるだけではアイデアが曖昧なまま残ってしまいがちなため、紙やデジタルツールを使って具体的に書き出すことで、アイデアの全体像や細部をより明確にすることが可能です。
また、後から見返して改良したり、ほかのアイデアとの組み合わせもしやすくなるでしょう。
起業アイデアをアウトプットする
書き出した起業アイデアをアウトプットするように心がけます。
どんなにたくさんの起業アイデアを思いついたとしても、自分のなかに留めておいては何も進みません。
アイデアを他人と共有してフィードバックをもらうことで、新たな視点や改善点が得られることもあります。
起業アイデア同士を掛け合わせる
起業アイデアの出し方・考え方として、既存のアイデアを掛け合わせる方法は非常に効果的です。
一つのアイデアだけでは競争力が弱いと感じる場合でも、ほかのアイデアと組み合わせることで、新たな価値を生み出せる可能性があります。
たとえば、フィットネスとデジタルサービスを組み合わせたオンラインフィットネスコーチングや、エコ意識と飲食を掛け合わせたサステナブルなカフェビジネスなどアイデアも無限大で、こうした掛け合わせは競争の少ない独自の市場を創出する手段となり得るでしょう。
地域やサービス・商品の対象範囲を限定する
ターゲットとなる地域やサービス・商品の対象範囲を限定することも、起業アイデアの出し方・考え方として効果的です。
対象範囲を絞ることで特定のニーズに焦点を当てたサービスを提供しやすくなり、競合との差別化が図れます。
地域密着型のオンラインショップや、特定の年齢層を対象にしたサブスクリプションサービスなどがその例です。
このようにターゲットを限定することで、よりパーソナライズされた価値を提供できるでしょう。
困っている消費者の声を聞く
起業アイデアを生み出す上で、実際に困っている消費者の声を聞くことは非常に重要です。
消費者の悩みや不満を理解することで、解決策としてのビジネスアイデアが浮かび上がります。
たとえば、育児中の親が抱える悩みから生まれたオンラインベビーシッターサービスや、長時間のデスクワークに伴う健康問題を解決するためのエルゴノミック家具の開発などが挙げられるでしょう。
消費者の声を取り入れることで、より現実的で需要の高いビジネスアイデアが生まれやすくなります。
トレンドを意識する
起業アイデアを考える際、現在のトレンドを意識することも大事です。
トレンドに敏感であれば、時流に乗ったビジネスチャンスを見つけやすくなります。
具体的な方法としては、SNSやニュースサイト、業界の専門誌などを日常的にチェックし、どのような製品やサービスが注目されているかを把握することが挙げられ、たとえばサステナビリティが注目されている現代では環境に優しい製品を取り入れたビジネスアイデアは非常に魅力的でしょう。
シミュレーションしてみる
思い浮かんだ起業アイデアでシミュレーションしてみることもおすすめです。
シミュレーションを行うことでそのアイデアが実際に実現可能かどうか、またどのような課題が発生し得るかを事前に把握できます。
これにより、リスクを最小限に抑えた上でより現実的なビジネスを構築することができるでしょう。
本やイベントなどで情報を得る
起業アイデアを広げるためには、書籍やイベントを通じて新しい情報を得ることが効果的です。
特に、起業家の成功事例やビジネスのトレンドを学べる本、ビジネスセミナーや起業イベントに参加することで、視野を広げることができます。
こうした情報源は既存のアイデアを深めたり、新たなアイデアの発見につながる可能性が高いです。
SNSを活用する
SNSは、最新のトレンドや消費者のニーズをリアルタイムで把握できる非常に有効なツールです。
特に、X(旧Twitter)やInstagram、LinkedInなどで関連するハッシュタグのフォローやグループへの参加などで、市場の動向や消費者の関心を迅速にキャッチできます。
さらに、SNS上で直接コミュニケーションを取ってフィードバックを得ることで、起業アイデアをブラッシュアップすることも可能です。
1人起業におすすめのアイデア一覧
比較的少ない資金で始められることから、1人で起業したいと考える方も少なくありません。
そんな1人起業におすすめの起業アイデアはこちらです。
◆1人起業におすすめのアイデア一覧◆
- 移動販売
- ネットショップ
- 修理サービス
- 買取サービス
- 便利屋
- ハウスクリーニング
移動販売
移動販売は、キッチンカーやフードトラックを活用して特定の場所やイベントで食べ物や飲み物を販売するビジネスです。
一般的な店舗を構える飲食店と比べると初期投資が低く、場所に縛られずに1人でも起業できます。
ニーズが高まる場所に柔軟に対応できることや、特定の地域でブランドを確立しやすいことも起業アイデアとしておすすめの理由です。
また、キッチンカーなどで頻繁にエリアを変えながら販売すると、高い宣伝効果も期待できます。
ネットショップ
ネットショップは、自分の製品やハンドメイド作品、さらには仕入れた商品をオンラインで販売するビジネスです。
物理的な店舗が不要で1人でも起業できるので、初期費用や運営コストを抑えられます。
また、世界中のインターネットユーザーが顧客となり得るので、ファンを獲得できればビジネスとして大きく成長することも可能な起業アイデアです。
修理サービス
修理サービスは、電化製品や家具、住宅、車などの修理を専門に行うビジネスです。
1人で起業しやすいビジネスの一つで、オンライン上で受注したり、自宅の空いたスペースを使って修理したりなど、アイデアや工夫次第で起業コストを大きく抑えられます。
ただし、修理するモノによっては高いリペア技術が求められるので、起業する店舗の種類は慎重に検討しましょう。
また、エコ意識が高まるなかでモノを大切にする文化が広がっており需要が増加しているので、安定した経営が実現しやすいです。
修理サービスにおいては、以下のようなふすま・障子・網戸の張替に特化したビジネスや自動車や住宅、家具、革製品など幅広いモノを補修するビジネスなどさまざまあります。
買取サービス
シンプルな起業アイデアを探している方は、買取販売サービスを検討してみましょう。
ブランド物や貴金属をはじめ、書籍やインテリア、スマートフォンなど、買取販売にもさまざまな種類のビジネスが存在します。
安くて高品質な製品が求められる現代において、「コストパフォーマンスが高ければ中古でも良い」と考える消費者は少なくありません。
ただし、中古品の需要や価値は時代とともに変わるので、買取販売ビジネスでは継続的な情報収集や市場調査が必要になります。
便利屋
便利屋は、多種多様なサービスを提供するビジネスで、顧客のさまざまなニーズに対応します。
たとえば、家具の組み立てや引っ越しの手伝い、小さな修理作業など、日常生活で発生する「ちょっと困った」を解決する起業アイデアです。
特定の資格や設備が不要で、1人でも簡単に起業できます。
また、地域密着型で顧客との信頼関係を築きやすいこともメリットです。
便利屋は特に高齢者向けが多く、既存のビジネスモデルを活用できる下記のようなビジネスも人気があります。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、住宅やオフィスの清掃を専門に行うビジネスです。
特に、共働き家庭や高齢者世帯が増加している現代では、高品質な清掃サービスへの需要が高まっています。
ハウスクリーニングは1人でも起業できるビジネスで、満足度の高いサービスを提供できればリピーターの獲得もしやすいです。
また、時間や場所を柔軟に設定できるため、家庭と仕事を両立させたい人にとって理想的な起業アイデアだと言えます。
0円起業におすすめのアイデア一覧
起業を考えるとき最初に直面する課題の一つが初期投資ですが、必ずしも大きな資金がなければビジネスを始められないわけではなく、0円での起業も可能です。
0円で始められるおすすめの起業アイデアをいくつかご紹介しますので、費用をかけずに起業したい方はぜひ参考にしてみてください。
◆0円起業におすすめのアイデア一覧◆
- Webライティング
- オンライン教室・サロン
- 家事代行
- 営業代行
- コンサルタント
Webライティング
Webライティングは自宅で始められる手軽なビジネスで、特別な設備投資が必要ないので0円でできる起業アイデアとしておすすめです。
文章を書くスキルを活かしてブログ記事や広告コピー、商品レビューなど、さまざまなコンテンツを作成して収益を得ることができます。
自由な時間に働けること、そして自分のスキルに応じて単価を上げていける可能性があることも魅力です。
オンライン教室・サロン
オンライン教室・サロンは、自分の知識や特技を活かせるビジネスです。
たとえば、ビジネススキルや語学の講座を開講したり、フィットネスやヨガのレッスンを開講したりと、起業アイデアとなるジャンルも幅広くあります。
パソコンやネット環境があればすぐに始められるので0円起業に最適なことや、場所に縛られずに受講者を集められることが魅力です。
また、なかでも教育に興味があるという方の場合は、下記のようなオンライン指導塾の経営も選択肢として検討してみるもの良いでしょう。
家事代行
家事代行は、忙しい家庭や高齢者のために掃除や洗濯、料理などの家事を代行するサービスです。
店舗や特別な設備投資が不要で、0円からでも起業できます。
また、需要が高く定期的なサービス提供が可能なため、安定した収益が期待できる起業アイデアでしょう。
営業代行
営業代行は、企業に代わって営業活動を行うビジネスです。
顧客の開拓やアポイントメントの設定、商品やサービスの提案などが主なビジネスの内容で、特に営業リソースが不足している中小企業やスタートアップ企業にとって非常に価値のあるサービスだと言えます。
営業スキルがあれば初期費用0円でも起業でき、リモートでの業務が可能なため、働く時間や場所に柔軟性がある点もメリットの起業アイデアです。
コンサルタント
コンサルタントは、自分の専門知識や経験を活かして、他の企業や個人にアドバイスを提供するビジネスです。
マーケティングや経営戦略、ITなど、さまざまな分野でのコンサルタント業務が考えられます。
特に、自分の経験や知識をベースにしたアドバイスであるため起業に際して初期投資が必要なく、クライアントの課題解決に寄与できる点がこの起業アイデアの魅力です。
オンラインでのコンサルティングも可能で、広い範囲のクライアントとつながることができます。
女性の起業におすすめのアイデア一覧
近年は、社会で活躍する女性だけでなく、女性の起業家も増加中です。
そこでここからは、女性の起業におすすめのアイデアをご紹介します。
◆女性の起業におすすめのアイデア一覧◆
- インフルエンサー
- 子育てサロン
- 美容系サロン
- 結婚相談所
- スクール講師
- オンラインアシスタント・秘書
インフルエンサー
インフルエンサーは、自分の興味や専門分野に基づいて情報を発信し、フォロワーを増やすことで収益を得るビジネスです。
特にファッションや美容、ライフスタイルなどの分野での発信は人気があり、多くの女性インフルエンサーが活躍しています。
起業アイデアとしておすすめの理由としては、初期投資が少なく、自宅から始められること、そして自分のペースで仕事ができる点です。
また、影響力が大きくなれば、企業とのタイアップや広告収入など収益の幅も広がります。
子育てサロン
子育てサロンは、地域の親子を対象に育児支援や交流の場を提供するビジネスです。
親同士が情報交換を行ったり、子どもたちが一緒に遊んだりできるスペースを提供するなどさまざまなアイデアによって、地域社会の絆を深めることができます。
自分自身の子育て経験を活かせるので、女性の起業にもおすすめ。
オンラインでのサロン運営も可能で、より広い範囲のユーザーにアプローチできます。
美容系サロン
美容系サロンは、ネイルケア、エステ、メイクアップなどの美容サービスを提供するビジネスです。
近年は女性だけでなく男性の美への関心が高まっているため、美容サロンの需要も増えています。
好きな美容に関することを仕事にできるほか、自宅やレンタルスペースを利用して始めることで、初期費用を抑えつつ、柔軟な運営が可能なところが魅力の起業アイデアです。
結婚相談所
結婚相談所とは、結婚を希望する独身の男性と女性をマッチングさせるサービスのことです。
ある程度のコミュニケーション能力は求められるものの、特別な資格やスキルを必要としないビジネスなので、結婚相談所の起業は未経験からでも十分にチャレンジできます。
さらに、オンラインでのカウンセリングやマッチングが可能なため、初期投資を抑えながら広範囲の顧客対応が可能な起業アイデアです。
スクール講師
スクール講師としての起業は、自分の専門知識やスキルを活かして教育の場を提供するビジネス。
学習塾に限らず、語学や音楽、アートなど、特定の分野に特化したスクールを運営できる起業アイデアです。
自分の知識や経験を活かせる点が魅力で、オンラインでの授業提供もできるので柔軟な働き方が可能です。
ビジネスとして成功させるためには生徒集めが肝心ですが、初めて起業する場合はつまずくケースも少なくありません。ですが、下記のような知名度のある本部が手掛けるビジネスも多いので、集客に不安のある方は検討してみてはいかがでしょうか。
オンラインアシスタント・秘書
オンラインアシスタント・秘書は、リモートで企業や個人に対して事務サポートやスケジュール管理、メール対応などを提供するビジネスです。
特別な設備が不要でインターネット環境さえあればどこでも始められます。
柔軟な働き方が可能で自分の時間を有効に活用できること、そして企業との契約により安定した収入を得られる可能性があることが魅力の起業アイデアです。
海外で人気の起業アイデア一覧
世界各地で成功を収めているビジネスは、日本においても新たなビジネスチャンスとなる可能性があります。
近年、海外で人気を博している起業アイデアはこちらです。
◆海外で人気の起業アイデア一覧◆
- パーソナルケア・メンタルヘルスケア
- 旅行キャンセル保険
- シニア向けシェアオフィス
- ウエディングフォトグラファー
- カスタマーサポート
- オンラインティーチング
- 企業間マッチングサービス
- バーチャルイベントプランナー
- 高速宅配サービス
- ジェンダーレスアパレルブランド
パーソナルケア・メンタルヘルスケア
パーソナルケアやメンタルヘルスケアは、自己管理やストレス対策の重要性が高まるなかで、非常に注目されている起業分野です。
パーソナルケアはジムやフィットネスなどで美容や健康、ダイエットに関するサービスを提供するビジネスで、メンタルヘルスケアは精神的な健康を促進するためのサービスを提供します。
この分野のビジネスは、個人の健康と幸福をサポートすることに焦点を当てており、リピート顧客を獲得しやすいことが魅力の起業アイデアです。
旅行キャンセル保険
旅行キャンセル保険は、旅行者が予期せぬ理由で旅行をキャンセルする際に、キャンセル料を補填するサービスです。
近年では、パンデミックや自然災害などによる旅行の中止が増えたことから、この保険の需要が高まっています。
特に、旅行者の不安を軽減するサービスとして評価されており、リスクマネジメントに関心が高い顧客層に強くアピールできる起業アイデアです。
シニア向けシェアオフィス
シニア向けシェアオフィスは、定年退職後も働きたいと考えるシニア層をターゲットにしたビジネスです。
シェアオフィスはコミュニティの場としての役割も果たし、シニア世代が社会とつながりを保ちながら活動できる環境を提供します。
高齢化社会が進む日本でも、シニアの新たなライフスタイルを支援するものとして今後注目されていく起業アイデアでしょう。
ウエディングフォトグラファー
ウエディングフォトグラファーは、結婚式という人生の大切な瞬間を写真に収めるだけでなく、挙式をしない新郎新婦のタキシードやウェディングドレス姿を思い出として残すためのビジネスとしても注目されています。
コロナ禍を機に需要が高まり、最近では高額な結婚式に抵抗がある、費用をできるだけ抑えた結婚式がしたいといったカップルからも需要が高い起業アイデアです。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは、企業の顧客対応を代行するサービスです。
特に、オンラインショップやデジタルサービスを提供する企業にとって、迅速かつ丁寧な顧客対応は信頼を築くために欠かせません。
リモートでの運営が可能で、初期投資も比較的低く抑えられる点が魅力。
また、多様な企業と契約することで安定した収益を得ることができる起業アイデアです。
オンラインティーチング
オンラインティーチングは、インターネットを通じて教育やトレーニングを提供する起業アイデアです。
特に、語学や専門スキルを教える分野での需要が高まっており、個人だけでなく企業へのティーチング需要も高まっています。
オンラインでの授業は場所を選ばずに世界中の生徒とつながることができるため、広範囲な顧客層にアプローチできる点が大きなメリットです。
また、自宅などの小スペースで授業できるため、柔軟な働き方が可能になります。
企業間マッチングサービス
企業間マッチングサービスは、ニーズが合う企業同士を結びつけるプラットフォームを提供するビジネスです。
海外ではメーカーにとって最適な製造工場をマッチングするサービスが提供され、日本でも需要が見込まれるビジネスだと注目されています。
ビジネスの効率を高めて競争力を強化するため、多くの企業にとって価値が高い起業アイデアと言えるでしょう。
バーチャルイベントプランナー
バーチャルイベントプランナーは、VR(バーチャルリアリティー)空間でイベントを開催する企業の企画・運営をサポートするビジネスです。
特に、近年ではリモートワークの普及により、オンライン会議やセミナー、ウェビナーを開催する企業が急増しています。
オンラインでの展示会やウェビナー開催のためのノウハウや技術がないことに課題を感じている企業も多いので、需要も増加している起業アイデアです。
高速宅配サービス
高速宅配サービスは、消費者の急なニーズに応えるために、迅速な配送を提供するビジネスです。
海外では注文直後に配送できるシステムを確立し、高額商品のみ当日配送を行うことで収益を得ている成功事例があります。
日本でも注文翌日や当日に配達されるネットショップも利用できますが、すぐ手元に届くのであれば割高でも利用したいというユーザーも多いので、ビジネスとして成立させやすい起業アイデアだと言えるでしょう。
ジェンダーレスアパレルブランド
ジェンダーレスアパレルブランドは、性別にとらわれないファッションを提供するビジネスです。
近年、性別の境界を超えたファッションのニーズが高まり、多様な個性を尊重する風潮が広がっています。
特にトレンドに敏感な若年層からの支持を得やすく、長期的な市場成長が期待できることが魅力の起業アイデアです。
また、社会的な意義も強く、多くの消費者から共感を得ることができます。
成功する起業アイデアのポイント
最後に、起業アイデアを成功させる6つのポイントを紹介していきます。
いずれのポイントも成功には欠かせない要素なので、起業アイデアやビジネスプランを考える際にはしっかりと意識しておきましょう。
- 明確な起業目的をもつ
- 市場・競合調査を徹底する
- お金がかからないものを考える
- インターネットを活用してみる
- 収益を出せるビジネスモデルを構築する
- オリジナルのアイデアにこだわり過ぎない
明確な起業目的をもつ
起業において明確な目的を設定することは必須です。
「何のために起業するのか?」が明確になっていないと、起業しただけで満足してしまう恐れがあるためです。
起業はビジネスを立ち上げた段階がスタートであり、常に現状を分析しながら、改善を繰り返すことが必要になります。起業の目的を意識しながら都度方向性を修正しなければ、競合がひしめくなかで成功を収めることは到底できません。
起業目的は経営の根幹になる部分なので、起業アイデアを考える前にきちんと設定しておきましょう。
市場・競合調査を徹底する
市場・競合調査を徹底することも、起業を成功させる重要なポイントです。
具体的には、以下のような例が挙げられます。
- 考えた起業アイデアを実現できるか
- 商品・サービスにニーズはあるか
- ターゲット層はどのような層か
- 競合はどれくらい存在するか
- 競合はどのようなビジネスモデルを構築しているか
上記のほか、店舗を構える場合は周辺環境や地域の世帯数なども調べる必要があります。
市場・競合調査を怠ると、せっかく考えたビジネスプランに欠陥やズレが生じるため、調査はきちんと時間をかけて行いましょう。
お金がかからないものを考える
起業のリスクを抑えるには、「低コストのビジネスを選ぶこと」が重要になります。
初期投資やランニングコストを減らせば、仮に失敗しても金銭的なダメージを最小限に抑えられるためです。
世の中には起業で失敗した経験を次に活かし、大成功を収めた経営者が数多く存在します。しかし、一度の失敗で大きなダメージを被ると、そもそも再挑戦する機会を作り出すことができません。
また、初期費用やランニングコストの節約は、経営を安定させることにもつながります。そのため、特に初めての起業では、低コストのアイデアから検討を始めるようにしましょう。
インターネットを活用してみる
インターネットを活用して起業すると、物件取得費や設備費、在庫管理費などを抑えられます。
また、ホームページやSNSを利用することで高い集客効果を実現できる可能性もあるので、どのようなビジネスであってもインターネットは積極的に活用しましょう。
ちなみに、パソコンとインターネットのみで完結するようなビジネスを選べば、場所と時間を選ぶことなく事業に取り組めます。
そのため、自由な働き方を目指している方は、「事業に使うツール」にも着目しながら起業アイデアを考えていきましょう。
収益を出せるビジネスモデルを構築する
優れた起業アイデアだと思っていても、いざ始めてみるとうまくいかないケースも少なくありません。
実際の経営では想定外のトラブルが多々発生するため、どのような状況下でも期待した成果を出せるように準備しなくてはなりません。
そこで取り組んでおきたいものが、「収益を出せるビジネスモデルの構築」です。
製品の作り方や提供方法、仕入ルートなどのビジネスモデルを明確にしておくと、事業に失敗するリスクをぐっと抑えられます。
手間はかかりますが、補助金や融資の申請時にもビジネスモデルは求められるので、事業を始める前には質の高いビジネスモデルを構築しておきましょう。
オリジナルのアイデアにこだわり過ぎない
オリジナルの起業アイデアにこだわりすぎると、かえってアイデアが行き詰まってしまうことも。
また、斬新なアイデアは実現性が低いことが多いので、無理にオリジナリティを出す必要はありません。
そのため、起業では既存ビジネスを真似したり、フランチャイズに加盟したりする方法も積極的に考えることが大切です。
これらの方法でも、経営方法を工夫すればオリジナリティを出すことは可能なので、オリジナリティにこだわって視野を狭めることは避けましょう。
まとめ
起業アイデアのヒントはさまざまなところに転がっているため、普段からアンテナを張ることが成功する起業アイデアを生み出す秘訣です。
今回ご紹介した起業アイデアのヒントやアイデアの出し方・考え方のコツ、成功のポイントをしっかり押さえて、自分に合った起業アイデアを見つけてください。
アイデアがなくても起業しやすいおすすめのフランチャイズ紹介
どんなに考えてもアイデアが浮かばないケースは決して珍しくないので、無理をして斬新なアイデアを考える必要はありません。
起業アイデアで悩んでいる方は視野を広げて、既存ビジネスの真似やフランチャイズへの加盟も積極的に検討してみましょう。
こちらでは、アイデアがなくても起業しやすいおすすめのフランチャイズを厳選してご紹介します。
おうちの御用聞き家工房
「おうちの御用聞き家工房」は、高齢者の住宅に関する困りごとを解決する訪問サービスを提供するフランチャイズです。
本部は技術研修や営業同行サポートなどを実施し、加盟者が地域で効率的にサービスを展開できるよう支援します。
無店舗型のビジネスのため低コストでの開業が可能で、1人での起業にも最適です。
KUMON
「KUMON」は、主に幼児から高校生までを対象とした学習支援を行うフランチャイズです。
週に2日の指導なのでプライベートとのバランスも取りやすく、特別な資格・免許が不要なので未経験者でも起業できます。
研修をはじめ、開設時備品や会場費、スタッフ育成の援助などサポート体制も万全なので安心です。